アオギリ (青桐、梧桐)
アオギリ科※1 アオギリ属 落葉高木 花期;7月
学名:Firmiana simplex
PHOTO '17・7・8
このアオギリを見ると、昔、大学受験に失敗し、予備校の授業で聞いた「桐一葉、落ちて天下の秋を知る※2」を思い出します。また、次男が小学低学年のころ、通っていた剣道クラブで暗唱させられた漢詩の「少年老いやすく、・・・」を家で披露してくれたときのことを思い出します。もちろん、彼には意味は全く分かっていなかったのですが、最後の「階前梧葉已秋声(かいぜんのごよう すでにしゅうせい)」まで正確に言えていました。子供の耳は恐るべきです。ちなみに梧葉は、梧桐(アオギリ)の葉のことです。
雄花
雄蕊一本だけの雄花。花弁のように見えるのは萼片で、花弁は持っていない。
※1; APG分類体系ではアオイ科に分類されています。
葉、木肌
葉っぱは大型で切れ込みがあり、葉柄が長いのが特徴です。若木の幹や枝は緑色で滑らかですが、老木になると幹から緑色が消えて灰白色となります。ご覧のように、剪定にはめっぽう強いようで、胴切りしてもそこからひこばえが多数でています。また、他に先んじて落葉すると言われていますが、ほんとうでしょうか? 桜なんかも結構早いと思いますが。
※2;
桐は豊臣家の家紋(三五の桐)ですが、秀吉の家臣であった片桐且元が庭の青桐の葉が落ちるのを見て、豊臣家衰退滅亡の兆しを詠んだとされています。ちなみに日本政府の紋章には五七の桐が使用されています。