ヤノネボンテンカ(矢の根梵天花)
アオイ科ヤノネボンテンカ属 草本性常緑小低木 花期;8〜9月
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学名:Pavonia hastata
PHOTO '05.8.27
別名タカサゴフヨウ(高砂芙蓉)、これまでも咲いていたのでしょうが、この夏はじめて目に止まりました。木本ということですが、限りなく草本に近い木本です。花はアオイ科の特徴をしっかり示しています。
葉形
PHOTO '08.9.13
この花(木)の名前の最初の部分「ヤノネ」はこの葉の形が「矢の根※」に似ていることに由来します。
※一般的には鏃(やじり)といいます。ちなみに、鏃の反対側(矢羽根のつく方)、すなわち弓の弦をつがえる部分を "矢筈(やはず)" または単に "筈" といいます。
余談ですが、相撲用語で親指と人差指をY字形にして相手の胸や脇を押すことを "筈押し(はずおし)" と言いますが、この "筈" は弓矢のY字形をした筈からきているのだそうです。また、筈が弦にはまるのは当然なので、当然のことを「筈」というようになり、「きっとその筈だ」「そんな筈はない」といった言い回しに、今でも残っているということです。