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メヒルギ (雌漂木・雌蛭木)
ヒルギ科 メヒルギ属 常緑小高木 花期;6〜8月
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学名:Kandelia ovovata   PHOTO '15.06.29 (於種子島)
メヒルギはマングローブを形成する樹種のひとつです。オヒルギという高木になる種もあるようですが、「ヒルギ」の漢字表記、「漂木」や「蛭木」はなかなか良い表記だと思います。"漂" は幼根をつけた種子が水面を漂っている様子を、また "蛭" は幼根が "ヒル(蛭)" を連想させる表記だからです。
花のクローズアップ
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花弁のように見えるのは萼片で、細かく裂けてひげのように見えるのは花弁だそうです。もちろん葯がついているのは雄しべです。

果実
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写真中央に細長い緑色をした、セイウチの牙か細ナスのような形のものが果実です。もっと正確に言えば、この上部の黄褐色の"ヘタ"のように見えるのが果実部分で、下部の緑色の牙状部分は幼根なのだそうです。枝にぶら下がっている状態で既に根が出ているというわけです。これが落ちるとそのまま干潟の泥地に突き刺さったり、水面に落ちると幼根を下にして浮かび、運がよければ泥地に運ばれて着生するようです。
果実部分のアップ
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マングローブ林 (メヒルギ林)
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