クワ (桑)
クワ科 クワ属 雌雄異株 落葉高木 花期;4〜5月
雌花
学名:Morus sp.
PHOTO '06・4・29
クワにはヤマグワとマグワの二種類があるということですが、もともと日本に自生していたとされるものがヤマグワ、養蚕用に中国大陸から持ち込まれたものがマグワということです。しかし、現在野外で観察されるものの殆どは両種の交配による子孫のようです。従って、葉の違いで「切れ込みが深く、葉先が細長く尖るのがヤマグワで、切れ込みがほとんど無く、葉先があまり尖らないのがマグワ」などと言っても、どちらかの性質をより大きく発現しているという程度の話で、実際の識別は無理かと考えます。
雌花のクローズアップ
雄花
PHOTO '23・4・3
桑の実
出き立ての果実
PHOTO '04・4・24
次々と熟す果実
PHOTO '05・6・12
桑といえば、蚕のエサというよりも桑の実を思い浮かべます。親は「食べたらイカンよ!」と言っていたのですが、黒紫色に熟れたやつはとても甘く、よく食べました。遠い昔のことです。ちなみに"クワ"という言葉は蚕の"食う葉"からきたと言われています。
葉
幼木ですが葉は切れ込みが大きく、ヤマグワの葉の特徴をより大きく発現している個体と考えます。