少し厚ぼったいような気がしないでもないですが、赤く情熱的な感じのするカイコウズ、別名アメリカデイゴです。強剪定が可能で、春にはバッサリ切り落とした元から新枝が伸びます。花はこの新枝に付き、下の方から上の方へと咲いていきます。強剪定を行わないと前年枝が枯れ残って少し見苦しくなります。ちなみに私が高校生の頃、県木(鹿児島県)に指定されました。その頃、ルリカケスも県鳥として指定されたのでよく覚えています。
花はマメ科に特徴的ないわゆる
蝶形花ですが、典型的な蝶形花とは少し異なっています。先ず、旗弁が 下に
なっています。次に花蕊を包む2枚の竜骨弁(舟弁)が融着しています。更に竜骨弁を挟む2枚の翼弁が極端に小さく、萼に隠れています。従って、パッと見には旗弁と竜骨弁との2枚からなっているように見えます。 しかし、下の画像のように落花を調べてみると、翼弁が片側1枚だけ成長しているもの(左)や、2枚とも成長しているもの(中央)も、わずかながら見ることができます。