オリーブの花は意外と小さく地味ですが、植木としては人気があるようです。モクセイ科ということで、花の構造は
ギンモクセイのそれによく似ていて、四枚の花弁と二本の雄蕊が特徴的です。写真では雌蕊は見えていませんが、雄蕊が成熟して花粉がすべて落ちてから花芯部に顔を出してくるのだそうです。自家受粉を避けるためでしょうか。
余談ですが、オリビン(Olivine)という岩石鉱物があります。これはオリーブの葉の色にちなんで名づけられているのですが(ちなみに日本でみられる岩石中のオリビンは、ほとんど帯黄色のオリーブオイル色です)、和名では橄欖石(カンランセキ)といいます。ただ、これは誤訳からきた名前だそうで、橄欖という植物はカンラン科として別にあります。その実の種子は梅干しの種子みたいだったように思います。小さい頃、蕁麻疹がでたときに煎じて飲まされた記憶があります。