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ムクノキ(椋の木)
ニレ科 ムクノキ属 落葉高木 花期;4〜5月
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学名:Aphananthe aspera      PHOTO '04・4・18
ニレ科の花は地味で目立たないものが多いのですが、ムクノキの花もまた同様です。淡緑色で葉の色とあまり変わらないこともあって、咲いているのさえ殆ど気がつかないほどです。果実はエノキの実よりも明らかに大きく、熟すと黒紫色になります。ちなみにこの果実はムクドリの好物とかで、その鳥名もこのムクノキに由来するようです。
 話はかわりますが、ムクノキとかムクドリとか "ムク" と聞くと、椋鳩十(1905〜1987)という児童文学作家を思い出します。鹿児島県立図書館長を長くされていた方で、先生の講演を一度聞いたことがあります。もう50年以上も前のことなので、話の内容はすっかり忘れてしまいましたが、当時60歳ぐらいだったでしょうか、背の高いダンディーな方だったような記憶があります。
※APG分類体系では、ムクノキ属はアサ科に移されました。

葉の特徴
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PHOTO '05・4・24
葉っぱをみてもムクノキなのかエノキなのか、分からなことがあります。幹を見ればほぼ見分けはつくのですが、鋸歯でも見分けられます。上掲の画像でも分かりますが、葉脈(側脈)が鋸歯の先端にまで達していればムクノキです。
若い果実
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PHOTO '03・8・31
エノキの果実よりは大きく、秋には黒紫色に熟します。食べたことはありませんが、果肉には甘みがあって食べられるとのことです。
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