昔、小学校の校庭にセンダンの大木がありました。冬には下に落ちた実を足でつぶして遊んでいました。
一度、この木にフクロウが巣をつくったことがあります。でも、フクロウにとって落ち着ける場所であるはずもなく、すぐにいなくなってしまいました。下からの生徒の視線ならまだしも、梯子をかけて覗いている先生もいましたから。
なお、センダンの別名はオオチ(楝)で、山上憶良にこんな歌があるようです。

妹(いも)が見し楝（あふち）の花は散りぬべし、わが泣く涙、いまだ干(ひ)なくに（妻がかつて見たセンダンの花はもう散ってしまいそうだ。妻を偲んで泣く私の涙もまだ、乾かないうちに・・・・・）