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ソテツ(蘇鉄)
ソテツ科 ソテツ属 雌雄異株 花期;7〜8月
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学名:Cycas revoluta      PHOTO '15.6.26  (種子島)
左が男株の雄花、右が女株の雌花で、多くの場合、男株と女株を寄せ植えしているように思います。ソテツは鉄で蘇ると書きますが、枯れかかった株に鉄くぎを打ち込むと元気になるということで、実際、鉄くぎを打ち込んでいるのを見たことがあります。でも、効果のほどは分かりません。
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これが雌花です。全面に毛の生えた大胞子葉が伸び、キャベツや白菜が巻き始めるときのような形になります。
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ソテツは胚珠がむき出しの代表的な裸子植物です。緑がかった胚珠が大胞子葉に付いています。受精した胚珠は十月頃、赤く熟します。
胚珠
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果実
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PHOTO '16.10.20  (北九州市内)
ソテツは熱帯〜亜熱帯の植物というイメージが強いですが、実際はかなり耐寒性があります。冬季は寒く雪も降る北九州市内でも結実します。でも、この地では発芽は難しいかも知れません。翌年、この頭頂部(中心部)から新葉が伸び、赤い実は新葉と前年葉の間に残ることがあります。
新葉の葉元に残った果実
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※余談ですが、植物が好きだった私は高校一年のとき生物部に入りました。しかし、活動らしきものはほとんどなく、色々と理由をつけて蘇鉄の苗の草取りばかりさせられていました。この蘇鉄は文化祭などで販売し、貧弱な部活動費のたしにするためのものでした。期待を裏切られた私は二年からは化学部に鞍替えし、教科書では学べない多くのものを学びました。それでも心の奥底では、植物に対する思いが残っていたのでしょうか、50代になってから再び趣味として植物の世界に入っていくことになります。蘇鉄は青春の思い出のひとつです。
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