コンロンカは亜熱帯性のつる性植物ですが、種子島が北限のようです。マタタビやハンゲショウの白化した葉っぱのように見えるのは萼片です。この大きな1〜2片の萼は、貧弱な黄色の小花を強調するのに余りあるものがあります。

萼であるというこの白い葉のような萼片は、黄花やその落花跡には全く見当たりません。そこには緑色をした針状の5片からなる普通の萼があるだけです。この白い萼片があるのは、早期に脱落した花蕾跡と思われるところだけです。このことから、この白い萼片は、花冠を早々と捨て、5個の萼片のうちの1片(たまに2片)を肥大化させたもののように考えられます。