ナツズイセン (夏水仙)
ヒガンバナ科 ヒガンバナ属 花期;8〜9月
学名:Lycoris x squamigera
PHOTO '06.8.26
別名ハダカユリということもあって、花はユリに似ています。でも、ヒガンバナ科です。大体、ヒガンバナ科とユリ科との区別は分かりにくいです。地中(地表)から花茎を伸ばし、その先に咲くのがヒガンバナ科と思っていますが、しかしユリ科の中にもそのような花はたくさんあります。例えば、アガパンサス※1、もっともヒガンバナ科には青色系はないようですが、それではチューリップは? ということになったりします。従って、いい区別点にはなりません。ほんとにややこしいです!。なお、
学名からも分かるように、日本に自生しているナツズイセンは、中国原産のリコリス・スプレンゲリ(L. sprengeri)とリコリス・ストラミネア(L. straminea)の自然交雑種とされているようです。
(追記)
新エングラー体系ではヒガンバナ科は子房下位、ユリ科は子房中〜上位という視点で分けているようです。
PHOTO '08.8.31
赤味の濃いものもあります。多分、中国雲南省原産のスプレンゲリ(Lycoris sprengeri)ではないかと思います。そうだとすれば、上記の片親です。
※1 クロンキスト体系ではユリ科、新エングラ−体系やAPG体系ではヒガンバナ科です。ちなみにスイセンも同様です。