海岸の岩場や砂丘地を自生地とするホソバワダンです。葉っぱは食べられるのだそうですが、見た目というか感覚的には、かなり不味そうな感じがします。冬枯れの始まった人気のない海岸を彩っていました。
ところで "ワダン" ということばが気になって少し調べてみました。漢字表記では "海菜" ですが、"わだ" とか "わた" は古い言葉で海のこと、例えば "わだつみ" は "海神" ですね。朝鮮語のpata(海)と同源と辞書には書いています。従って、海菜(わたな)の "な" が訛って "わだん" となったようです。
花は砂浜に咲く
ハマニガナを思い出させますが、草丈や葉っぱなどが全く違っています。野山に咲く
ヤクシソウと同属です。