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ツワブキ (石蕗)
キク科 ツワブキ属 花期;10〜12月初旬
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学名:Farfugium japonicum       PHOTO '14.10.30
名前の由来のひとつは艶葉蕗、すなわち "つやのある葉をもったフキ" だそうですが、確かにフキと違って一年中青々としています。しかし、分類的には同じキク科ではあるものの、属のレベルでは異なります。例えば、フキは早春に土中からフキノトウでおなじみの蕾を出して白い花を咲かせますが、ツワブキは、秋から初冬にかけて土中から花茎を葉上に伸ばし、ご覧のような黄色の花を咲かせます。同じなのは、いずれも短い茎が土中にあり、そこから長い葉柄を持った葉(根生葉)をだすことでしょうか。いずれの葉柄も食用となります。
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我が家の庭に生えたツワブキ
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短い毛に覆われた新葉(幼葉)
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春には新葉が盛んに伸びてきますが、この新葉の葉柄は食用になります。私にはむしろツワブキは山菜としての認識です。料理法はもっぱら煮物なのですが、美味です。但し、アクが強いのでアク抜きをする必要があります。先ず、葉柄を10cmほどに折りながら皮をむき、水に漬けます。この段階でもかなりアクが出ますが足りません。さらにたっぷりの水で30〜45分ほど煮てアクを出します。煮すぎるとやわらかくなりすぎて風味もなくなりますが、指でつまんで比較的簡単につぶれるぐらいまで煮たほうが無難かと思います。アク抜きが中途半端だと食べられません。以上が下処理です。これを煮物などにして食します。ちなみにツワブキの葉柄はフキと違って中が空洞ではありません。中は詰まっています。WEB上でツワブキと称して煮物の写真がアップされているのを見ますが、フキであることがあります。新葉を使うツワブキはやわらかく、アク抜きすると煮崩れしやすいので写真映えがせず、そのためフキでごまかしているのでしょうか。
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