私が小学生だった昭和30年代初めには、春の野草の代表として教科書にも"キンポウゲ"の名で載っていたように思います。しかし、樹木や草花を趣味とするようになって、ウマノアシガタという変わった名前が標準和名になっていることが分かりました。それは多分、キンポウゲ(R. japonicus f. pleniflorus)という名前で八重咲きと言われる品種が登録されていたためと思います。でも、八重咲きのものは、本当にあるのかと思うほど、見かけません。見かけるのは一重のものばかりです。そんな希少品種名が科名属名に使われているのを不自然に思わない人はいないのではないかと思います。そのせいかどうかは分かりませんが、今ではウマノアシガタを故意にキンポウゲとしているサイトも多いように思います。

つやのある花弁が特徴的です。