クスノキ(楠)
瀬板の森の樹木
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PHOTO 2019.7.26
※クスノキ科クスノキ属(ニッケイ属ともいう)の常緑高木ですが、園内のあちこちに大木が点在しています。特に北側散策路の入り口付近にはクスノキ林と言ってもいいぐらいに多く生えている場所があります。学名はCinnamomum camphoraで、属名のCinnamomumからも分かるようにシナモン(ニッケイ)のグループであることが分かります。かつてこの木から防虫剤や心臓病薬として使われていた樟脳を採取していました。カンフル剤のカンフルは種小名のcamphoraに由来しています。
ところで、木を見分けるにはその木の特徴を見ることですが、植物で一番違いがあるのは一般的には "花" ですので、多くの場合、花を見ることで何の木かが判断できます。しかし、花は花期にしか見られませんし、花が咲いていても高いところにある場合はよく見ることができません。従って、その他の特徴、例えば葉の形や付き方、落葉常緑、樹高、枝ぶり、樹皮、果実などを総合して判断することになります。下の写真はコナラとクスノキの幹の画像ですが、樹種によって結構違いがあることが分かります。しかし、似たような樹皮、葉の木も結構あるので、多くの場合、様々な角度から総合的にみて樹種を同定することになります。
コナラ(左)とクスノキ(右)の樹皮
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PHOTO 2019.8.1
参考画像
花と葉
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PHOTO 2003.5.11
※花期は5月頃です。葉はクスノキ科に特徴的な三行脈が顕著です。
果実
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PHOTO 2003.10.25
※果柄の果実を受ける部分が杯状になっていますが、これはクスノキ科(属)の果実の特徴だそうです。
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