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ツゲ (黄楊、柘植)
ツゲ科 ツゲ属 常緑低木〜小高木 花期;3〜4月
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学名:Buxus microphylla var. japonica      PHOTO '21・4・1
学名からも分かるように日本のツゲ(別名ホンツゲ、アサマツゲ)はセイヨウツゲの変種扱いになっています。しかし、ツゲでは葉の先が少し凹んでおりセイヨウツゲでは殆ど凹んでいないとか言うものの、花などには余り違いが見られず、両者の差はわずかなように感じます。
ツゲは成長が遅く材が緻密で硬いので、昔は櫛や印材などに使用されていました。現在ではツゲ物は高級品となっています。
雄花・雌花
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三本の花柱を持った淡緑色をしたものが雌花で、その周りを少数の淡黄色の雄花が配置されています。
上の花は盛りを過ぎた状態でしたので、翌年ツゲの原始林が広がる古処山に行って撮ったものを下に掲載しました。中央部分のうちわ状の3本の突起が立ったものが雌花で、その周りを4,5個の雄花が取り囲んで密集しています。花弁は持ちません。お線香の匂いがしました。
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PHOTO '22・4・3 (於 古処山)

ツゲと言えば、古処山(福岡県)のツゲ原始林(特別天然記念物)が有名です。
古処山山頂のツゲ
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古処山山頂の結晶性石灰岩の割れ目に生えているツゲです。下はその花です。日当たりが良すぎるせいでしょうか、葉っぱが黄色味を帯びています。
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PHOTO '22・4・3
古処山のツゲ林
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ほぼ純林と言えるほどのツゲ林です。林下には多数の幼木が生育しています。
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