葉緑素をもっていないので菌類と共生してそこから栄養を取得している、いわゆる「腐生植物」です。ちなみに、葉緑素を持たず光合成ができない植物でも、生きた植物に寄生してそこから栄養を取得している植物、例えば
ナンバンキセル(ススキに寄生)や
ハマウツボ(カワラヨモギに寄生)のような植物を腐生植物と区別して「寄生植物」といいます。腐生植物としてはツチアケビのほかに、真っ白く透明感のある
ギンリョウソウが有名かと思います。
私が山歩きを始めて最初にみたツチアケビはこの赤い果実でした。その時はこんな植物があることなど全く知りませんでしたので、悪戯でウインナーソーセージを枝に刺して置いてあるのだと勘違いし、「馬鹿なことをする人もいるもんだなぁ」と思ったことを今でも思い出します。