<ハマボウの花便り 2007>
主に土曜や日曜日に撮ったものでお伝えしています
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ボタンヅル  (牡丹蔓)
(PHOTO '07.8.26)
<'07.8.31>
8月21日に揚げたセンニンソウと極めてよく似たボタンヅルです。同属だからなのですが、一番の違いは葉っぱです。ボタンヅルの葉っぱはいわゆる3出複葉で小葉には深裂に近い大きな鋸歯があります。牡丹の葉っぱの形に似ていることから牡丹蔓となったようです。一方、センニンソウは羽状複葉で小葉には鋸歯がありません。ボタンヅルはセンニンソウほど見かけません。少しマイナーな存在だと思われます。

ゲンノショウコ  (現の証拠)
(PHOTO '07.8.26)
<'07.8.30>
煎じて飲めば下痢止めによく効くのだそうですが、いまだ試したことはありません。それはそれとして、たいへん花のきれいな野草です。どこにでも生えていそうですが、なかなか好みの場所があるようで、ないところには全くみられません。

シコンノボタン  (紫紺野牡丹)
(PHOTO '07.8.25)
<'07.8.29>
雄しべがクモの足のように曲がっていることからスパイダーフラワーとも呼ばれているようですが、まさに紫紺色が美しいノボタンです。葉っぱが充実してきた今、あちこちで咲き出しています。ブラジルあたりが原産地のようですが結構耐寒性があるのでしょう、こちらでは12月末ごろにも見られることがあります。

ヤノネボンテンカ  (矢の根梵天花)
(PHOTO '07.8.25)
<'07.8.28>
葉っぱが矢尻のような形をしていることから名づけられたようですが、別名をタカサゴフヨウ(高砂芙蓉)ともいいます。ムクゲやハイビスカス、フヨウと同じアオイ科の植物です。
これまで野生化したものしか見たことがなかったのですが、これは人の手がかけられており、かなり立派に育って、まるでムクゲのようでした。野生化したものは、もともと小低木なので、草なのか木なのか分からないほど、貧弱です。

ポーチュラカ  (別名ハナスベリヒュ)
(PHOTO '07.8.25)
<'07.8.27>
あのスベリヒュが、花として改良されればこんなにもきれいになるものかとびっくりするポーチュラカです。多分、マツバボタンなどの血も入っているのではないでしょうか。暑ければ暑いほど元気な花です。しかし、寒さにはまったく弱いですね。

ヘメロカリス  "アミューズレッド"
(PHOTO '07.8.25)
<'07.8.26>
少し夏バテ気味です。陽が少し弱くなった気もするのですが、まだまだ容赦ない日照り続きです。さすがに山歩きは控えておりますが、暑さに負けてはならじと、2時間程度はウォーキングで汗を流しております。と言う訳で、写真はウォーキング中、公園で撮った園芸品種のキスゲ(Hemerocallis cv.)です。"アミューズレッド"という名前のついたもののようです。

フウセントウワタ  (風船唐綿)
(PHOTO '07.8.18)
<'07.8.23>
人家のブロック塀からフウセントウワタが顔を出していました。遠くから見たときは丸い緑の風船だけが目立っていましたが、近寄って見ると花もまだたくさん付いておりました。蜜がたくさん出ているのでしょうか、蟻が夢中になって蜜集め?、していました。

ハクチョウソウ  (白蝶草)
(PHOTO '07.8.18)
<'07.8.22>
とある建物の横に作られ、かなり荒れて雑草だらけになっていた花園に咲いていたものです。初見でしたので調べてみたところ、白蝶草又はガウラと呼ばれているアカバナ科の北アメリカ原産と分かりました。ピンク色のものもあるようです。

センニンソウ  (仙人草)
(PHOTO '07.8.18)
<'07.8.21>
白く端正で、アップでみると殊にきれいな花です。しかし、キンポウゲ科に属し有毒植物です。ウマクワズ(馬食わず)の別名を持つのはこのためです。トリカブトのようにキンポウゲ科の植物にはきれいな花をつけるものが多いですが、毒を持つものも多いですね。
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ヘクソカズラ  (屁糞蔓)
(PHOTO '07.8.18)
<'07.8.20>
まあ、しかしすごい名前を考えたものです。名前ほど臭くはありませんが、引き抜いても引き抜いても出てくるやっかいものですから、やや怒りをこめてこう呼ぶようになったのでしょうか。しかし、ありふれた蔓なのに、意外と絵になる花です。近年は"早乙女花"と呼びましょうとかいっておりますが、万葉の時代からの名前のようですから、このままでいいのではないでしょうか。

スイフヨウ  (酔芙蓉)

(PHOTO '07.8.18)
<'07.8.19>
八重咲きのスイフヨウです。上が AM10:00頃、下が PM5:30頃の状態です。酔っぱらったように赤くなることから酔芙蓉という名前がついたようですが、結構、変わるものですね。とても同じ花とは思えません。

キョウチクトウ  (夾竹桃)
(PHOTO '07.8.18)
<'07.8.18>
やっと出番の夾竹桃です。六月頃からもう咲いている夾竹桃ですが、やはりこの花は真夏が似合います。とりわけこの一重のピンクは花つきがよく、ひときわよく目立ちます。トップページの表紙画も今日からこの夾竹桃に替えました。

クサギ  (臭木)
(PHOTO '07.8.12 福智山)
<'07.8.16>
道路に溢れるように咲いているクサギの花です。葉っぱを揉むと臭いので臭木という名前がついているのですが、花は結構いい香りがします。但し、匂いがよどみ過ぎて濃すぎるようになると、香水と同じで、臭くなります。

オミナエシ  (女郎花)
シラヤマギク  (白山菊)
(PHOTO '07.8.12 福智山)
<'07.8.16>
二枚とも福智山の頂上近くの山道脇で撮ったものです。下界はまだまだうだるような暑さなのに、頂上付近ではもう秋の気配を感じさせるショットです。でもまあ、この花弁の照り返しをみても分かるように、まだまだ暑さは続きそうです。

コバギボウシ  (小葉擬宝珠)
(PHOTO '07.8.12 福智山)
<'07.8.15>
この花の一般的な撮影アングルは下のようなアングルですので、これをみてギボウシと分かる人はあまりいないと思います。たまには違った撮り方もいいかなと思って撮ってみたのですが、やはり自然な感じとはなりませんでした。

ヤマジノホトトギス  (山路の杜鵑草)
(PHOTO '07.8.12 福智山)
<'07.8.14>
初めてこの花をみたとき、何と気色の悪い花だろうと思ったことを覚えております。でも、そこは好奇心一倍の私ですから、しっかりと写真は撮って帰りました。今から7年も前の話です。今では全く気にすることはなくなりましたが、野草花との出会いで記憶に残るものの一つです。

キンミズヒキ  (金水引)
(PHOTO '07.8.12 福智山)
<'07.8.13>
まあ、ありふれたバラ科の野草ですが、元気に咲いておりました。金が付かない水引も咲き始めておりましたが、林下の少し薄暗いところを好み、紅白できれいなのですが、胡麻粒ほどの花ですから、私の腕では日が暮れそうでしたので、こちらの方は撮るのをあきらめました。
下はオカトラノオです。ほとんど終わりかけているなか、この奥手さんは遅ればせながらやっと咲いたという感じでした。でも、端正で清々しい花には変わりありません。

オトギリソウ  (弟切草)

(PHOTO '07.8.12 福智山)
<'07.8.12>
久し振りに福智山(901M)に登ってきました。今の時期の山登りは暑くて大変です。というわけで、今週は福智山で撮った花々となります。
先ず最初はオトギリソウです。林道の草むら、それも比較的明るい場所に咲いています。それほど多くはありません。花弁や萼片の黒い点々が特徴的です。このギラギラ照り返した花弁からこの日の暑さをお察し下さい。(でも頂上は、風があって涼しかったです)

ダイコンソウ  (大根草)
(PHOTO '07.8.4)
<'07.8.9>
根元の葉っぱが羽状複葉であることから大根に似ているということで大根草と名前がつけられたようです。でも私は、これほど似ていない葉っぱもないと思っています。大根なんて誰でもよく知っているわけですから、かなり似ていないと"なるほど"とはいきません。

ヤブラン  (藪蘭)
(PHOTO '07.8.4)
<'07.8.8>
ヤブランの咲く季節となりました。我が家の横のわずかに残された林の端にも咲いています。全体としてみれば、花としての華やかさはありませんが、一つ一つを拡大してみると結構きれいな花だと思います。

ソクズ  (クサニワトコ)
(PHOTO '07.8.4)
<'07.8.6>
明るいけどもちょっと湿気たところに繁茂していることの多いソクズです。別名クサニワトコとも呼ばれているようですが、確かに葉っぱなどの感じはニワトコによく似ています。所々にある黄色いのは果実ではなくて蜜を出す腺体だそうです。そういえば、蟻がついているのがあります。どこか分かりますか?

ヤブミョウガ  (藪茗荷)
(PHOTO '07.8.4)
<'07.8.7>
ツユクサ科の植物なのだそうです。ツユクサといえば三弁花を連想するのですが、ヤブミョウガには丸っこい白い花弁?が5枚もあり、これがツユクサの仲間と知ったときはとても信じられませんでした。

ソクズ  (クサニワトコ)
(PHOTO '07.8.4)
<'07.8.6>
明るいけどもちょっと湿気たところに繁茂していることの多いソクズです。別名クサニワトコとも呼ばれているようですが、確かに葉っぱなどの感じはニワトコによく似ています。所々にある黄色いのは果実ではなくて蜜を出す腺体だそうです。そういえば、蟻がついているのがあります。どこか分かりますか?

エンジュ  (槐)
(PHOTO '07.8.4)
<'07.8.5>
公園に植栽のものです。中国原産の樹木ですが、学名はSophora japonicaとなっており、日本原産のようなかっこうになっています。同じ公園内にイヌエンジュ(犬槐)も植栽されていますが、これは日本も自生地の一つです(但し、本州中部以北の寒いところ)。でもこのイヌエンジュ、いちど袋果がなっているのを見ただけで(それも花期といえる7月中旬)、それ以降、なかなか花が咲いてくれません。地球温暖化の影響を感じます。

サルスベリ  (百日紅)
(PHOTO '07.8.4)
<'07.8.4>
ピンク系が多いですが、白もまたいいですね。漢字名では百日紅と書くのが一般的なようですが、でもこれをサルスベリと読める人はそういないと思います。百日間続けて紅色の花を咲かせるということでこうなったようですが、やはり無理を感じる人も多いのでしょう、"猿滑"と書くこともあるようです。

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