サンショウの花は春に咲きますが、このイヌザンショウは夏に咲きます。サンショウよりも香りに乏しく、役に立たないということで "イヌ" が付いたようです。しかし、蝶たちにとっては花の少ない夏場の大事な栄養源となっています。
カラスザンショウと同じように地味な花色で、しかもポツポツとしか開花しないので華やかさに欠け、ちょっと残念です。
果実が割れて黒光りした種子が鈴なりに付いています。こんなに沢山できているのはちょっとめずらしいかも知れません。ちなみに枝にトゲがみられますが、このトゲの付き方でサンショウとの区別ができます。写真のように互生につくのがイヌザンショウ、対生につくのが
サンショウです。